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今月のお勧めは
ドイツワイン

豊かな森と美しい川に囲まれたドイツは、世界屈指の冷涼なワイン生産国。
なかでもライン川やモーゼル川沿いに広がる急斜面の畑では、手摘みで大切に収穫されたブドウが、繊細で品格あるワインへと生まれ変わります。
 
一般的に「甘口」のイメージが強いドイツワインですが、実はその魅力はそれだけに留まりません。冷涼な気候がもたらすキリリとした酸味と、石灰質やスレート土壌に由来するミネラル感は、辛口スタイルにこそ真価を発揮します。
 
EnDehorsでは、この凛とした気品を湛えた辛口のドイツワインを厳選してご用意。リースリングやシルヴァーナーなどの土着品種が描き出す、爽やかで洗練された味わいは、暑い季節の一杯にまさに理想的です。
 
シュワリと立ち昇る香りとともに、グラスの向こうに広がるドイツの風景を思い描きながら、どうぞ至福のひとときをお楽しみください。
 
 

Jean Stodden

ジャン・シュトッデンの芸術 ― ドイツ・アールのピノ・ノワール
ドイツ西部、アール（Ahr）地方——
その冷涼な気候とスレート土壌が生む、優美で洗練された赤ワインの聖地に、ジャン・シュトッデンの名は輝きます。
ジャン・シュトッデンは、5代続く名門ワイナリー。
手がけるシュペートブルグンダー（ピノ・ノワール）は、しなやかな酸と透き通る果実味、そして官能的とも言えるシルクのようなタンニンを特徴とし、まるでブルゴーニュの偉大な1本を思わせる品格を湛えています。
厳格な選果と長期熟成により、各キュヴェには畑ごとの個性が繊細に表現されており、アール地方特有の冷涼な気候が、エレガントで長い余韻を生み出しています。
 
【ご用意しているワイン】

• ジャン・シュトッデン シュペートブルグンダー
  スタンダードながら完成度の高い1本。赤果実のチャーミングさとバランスの良さが魅力。

• ジャン・シュトッデン シュペートブルグンダー J
  “J”はジャンの哲学を体現する中核キュヴェ。より凝縮感と上品な樽香を備える。

• ラング・ゴールド・カプセル
  厳選された区画から造られた特別キュヴェ。緻密な構造と熟成ポテンシャルに優れる。

• デルナウアー・ハルトベルク
  標高の高い急斜面畑由来のしっかりとした骨格と洗練された酸。エレガントで透明感のある1本。

• ノイエナーラ・ゾンネンベルク
  陽当たりの良い畑から生まれる、熟した果実味と豊潤なテクスチャー。滑らかな口当たりが魅力。

• アールヴァイラー・ローゼンタール
  ジャン・シュトッデンの中でもとりわけ評価の高い畑。華やかなアロマと極めて繊細な余韻。熟成とともに複雑性を増す芸術的な1本。

それぞれが異なる表情を見せながら、共通して「アールの美意識」が貫かれています。グラスの向こうに広がる静謐な風景を、どうぞ心ゆくまでご堪能ください。

Salwey

ザルヴァイの静謐なブルグンダー ― カイザーシュトゥールの恵み
ドイツ最南端、バーデン地方。
かつて火山活動が生んだ独特の地形「カイザーシュトゥール」に拠点を置く家族経営のワイナリー、ザルヴァイ。
ピノ系品種（ブルグンダー）に特化し、樽に頼らずテロワールを映す“静かな強さ”を備えたワイン造りで注目を集めています。すべて辛口、すべて手摘み。品種の持つ自然な表情を丁寧に引き出したその味わいは、控えめでありながら余韻の深い、美意識の結晶です。
 
【ご用意しているワイン】

• ザルヴァイ シュペートブルグンダー
  Salwey Spätburgunder
  赤系果実のフレッシュな香りと、バーデンの火山性土壌に由来するわずかなスモーキーさ。
  軽やかで清らかな酸を伴いながらも、凛とした骨格を持ち、料理との相性にも優れる。
  素朴なようで洗練された、静けさの中に強さを秘めた1本。

• ザルヴァイ グラウブルグンダー
  Salwey Grauburgunder
  洋梨や白桃のアロマに、ほのかに感じるナッツやスモークのニュアンス。
  グラウブルグンダーらしい果実の厚みと、ザルヴァイならではのミネラル感が融合。
  ふくよかさと透明感を兼ね備えた、美しくバランスの取れた白。

華美な装いではなく、研ぎ澄まされた静けさを纏うブルグンダーの世界。
ドイツが誇るもうひとつのブルゴーニュを、ぜひグラスでお楽しみください。